グレースコンチネンタルの象徴の一つと言える、
思わずうっとりしてしまいそうな
繊細なインド刺繍。
デザイナーが語る、
ブランドとインド刺繍の出会いや
今シーズンのピックアップアイテムをお届けします。
グレースコンチネンタルと
インド刺繍の出会い
ブランド発足からさまざまな文化を求めいろいろな国を訪れました。
宝物との出会いを求めて、インド、ネパール、モンゴル、ボリビア、メキシコ ···
数え上げるときりがありません。
その中で、インドを訪れた時のこと。
インドの街中で見つけた、美しい壁画。
デリーの街中で素晴らしい刺繍のサリーに出会ったのです。
この刺繍を使ったオリジナルの服を作りたいという想いが、
ヒンドゥーの聖地、バナラシにいざなってくれました。
そこには驚きの世界が広がっていました。
職人が小さな家の土間に腰を下ろし手作業で刺繍をしていたのですが、右手でかぎ針を生地に差し、
左手で持った糸をすくってチェーンステッチを描きながらビーズやスパンコールを刺繍する様は、
中国や他の国の刺繍とは全く異なるものでした。
当時は今のようにSNSもなく情報収集が難しかったため、
初めて目の当たりにする手仕事に惚れ惚れしながら、
遥か遠いインドの小さな家の中でこんなに美しいものが生まれているのだと感銘を受けたのです。
デリーで見つけた宝物のようなサリーに
何か手のあたたかなぬくもりを感じた理由がわかった気がしました。
刺繍を施す様子と、街中で売られるカラフルな刺繍糸たち。
そこでサリーの貴重なデッドストックを買って大切に持ち帰り、
洋服に仕立てたのが始まりです。
はじめは、刺繍のビーズを切るときにハサミを壊してしまったり
縫えるミシンもなく手縫いをしたりして大変でしたが、
今ではそれも愛しい思い出の一つです。
デザイナーが語る、インド刺繍の魅力
ひとことで言うと、いい意味での程よいいい加減さがインド刺繍の魅力だと感じています。
素材一つ、刺繍の技法一つとってもラフで抜け感があり、インドらしさが出る。
他の国では出来ない味わいだと思います。
日本で刺繍物を作ろうとすると色数の制限もあったりしますが、
インドではなにひとつ制限もなくインスピレーションのままに自由に表現できます。
マルチな多色も難なく表現できることも魅力の一つに感じています。
そんなインド刺繍を、どう新しく見えるかにこだわっています。
気分が高まる、
インド刺繍のアイテムたち
大胆な配色や細かな刺繍。
まとうだけで気分が高まる
今シーズンのインド刺繍アイテムをピックアップ。